縁の下の力持ち?間接部門が抱える悩みとは?
間接部門とは?
間接部門(かんせつぶもん)は、組織や企業において、直接的な生産活動ではなく、全体の運営や機能に寄与する部門のことを指します。これらの部門は、主に製品やサービスを提供する一線の業務には直接的には関与せず、支援や補完的な役割を果たします。
具体的な例としては、人事部門、経理部門、広報部門、情報技術部門、法務部門などが挙げられます。これらの部門は、組織全体の円滑な運営や管理、戦略的な計画の策定、規制順守、従業員の労務管理など、さまざまな業務を担当しています。
直接部門との違い
直接部門は製品やサービスの提供に直接的に関与する部門であり、間接部門と比べるとその成果や進捗が視覚的に分かりやすいです。それに対し、間接部門はその貢献が直接目に見えないことが多いです。しかし、その存在がなければ組織は成り立たないため、その重要性は決して軽視できません。
間接部門が抱える悩み
- 目標設定の難しさ
具体的な製品やサービスの数量や品質といった定量的な目標が難しく、業務の質や組織全体のサポートの効果などが主観的であることが挙げられます。そのため、適切な目標の設定が難しく、達成度の把握が複雑となりがちです。これにより部門全体の方針や成果に対する透明性を損ねる可能性があります。
- 業務評価の難しさ
間接部門が直接的な製品やサービスの提供には関わらないため、その成果や貢献が見えにくいことは、業務評価において大きな課題となります。組織はしばしば成果を数値で評価しやすい直接部門に焦点を当てる傾向があり、それに比べて間接部門の仕事は抽象的であると見なされがちです。この不透明さが、部門メンバーのモチベーションに影響を与え、働いた成果が正当に評価されていないと感じさせることがあります。
- モチベーション維持の難しさ
間接部門で働く社員のモチベーションを保つことは、業績の評価の難しさと関連しています。業績が目に見えにくいと、自身の仕事が組織の成功にどれだけ寄与しているのかが理解しにくくなります。これが続くとモチベーションの低下や離職のリスクが高まります。
間接部門が抱える悩み3つの改善案
- 目標設定の明確化
定量的な目標が難しい場合、業務の質や効果にフォーカスした目標を設定することが重要です。具体的なプロセスの改善やスキルの向上など、定性的な目標に焦点を当てることで、社員はより具体的な目標に向けて業務に取り組むことができるでしょう。
- 業務の評価基準の策定
間接部門の業務評価において、透明性とフィードバックの強化が求められます。組織は、目標達成度や貢献度を具体的かつ可視化しやすい形で示すことで、メンバーに自身の成果を理解しやすくしましょう。また、組織全体で認知を高め、その結果が組織に与える影響を明示することで、業務の価値がより分かりやすくなります。
- モチベーション向上のフレームワーク構築
モチベーションの低下を防ぐためには、組織がメンバーの専門性や貢献を適切に評価し、認識する仕組みを整える必要があります。フィードバックセッションや評価面談を定期的に行い、メンバーが自身の成長と貢献を実感できるようなフレームワークを構築しましょう。また、組織全体での成功や目標達成においても、間接部門の貢献を明示的に評価することが不可欠です。
間接部門は組織にとって欠かせない存在であり、その存在感を十分に理解し、尊重することが求められます。目標の具体化、評価基準の整備、モチベーション向上のためのフレームワーク構築は、組織全体の成果に寄与します。
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