グッドモチベコラム

本社一括採用のメリットとデメリット

経営・業務改善

企業が成長し、多くの支店や部門を持つようになると、採用戦略の複雑さは増します。

この中で、本社一括採用という方法が注目されています。

これは、全ての採用活動を本社で一元管理する方法です。

では、この方法にはどのようなメリットとデメリットがあるのでしょうか。

本社一括採用のメリット4選

  • 採用基準の統一

まず第一に、本社一括採用の大きなメリットは、統一された採用基準です。

採用基準が本社で一貫しているため、全社的に一定の質を保つことができます。

これにより、各部門や支店でばらつきのない、優れた人材を確保することが可能です。

例えば、技術力が求められる部署でも、営業力が求められる部署でも、一定の基準を満たした人材が採用されるため、社内でのスムーズな連携が期待できます。

  • 採用コストの削減

次に、コスト削減の効果も見逃せません。

各部門や支店が個別に採用活動を行うよりも、採用活動を一元化することでコストを大幅に削減できます。

例えば、広告費や面接の交通費、採用イベントの開催費用など、複数の部門で重複して発生する費用を本社でまとめて管理することで、全体のコストを抑えることができます。

  • ブランドイメージの強化

また、本社一括採用により、企業のブランドイメージも強化されます。

統一感のある採用活動は、企業の一貫したブランドメッセージを外部に伝える効果があります。

例えば、採用説明会や面接の際に統一したメッセージや企業ビジョンを伝えることで、応募者に対して一貫性のある印象を与えることができます。

  • 優秀な人材の確保

さらに、一括採用により、多くの応募者から優秀な人材を選びやすくなる点も大きなメリットです。

広範な応募者プールから選定することで、企業の成長を支える優れた人材を獲得する機会が増えます。

例えば、新卒採用の際には、多くの大学から応募者が集まり、多様なバックグラウンドを持つ人材を選ぶことができます。

本社一括採用のデメリットとは?

  • 部門ごとのニーズへの対応

まず、各部門のニーズに対応しづらい点が挙げられます。

各部門や支店にはそれぞれ特有のニーズや要求がありますが、一括採用ではそれらに柔軟に対応することが難しくなる可能性があります。

例えば、技術部門では高度な専門知識を持つ人材が求められる一方で、営業部門ではコミュニケーション能力や交渉力が重要視されます。

このような特化したニーズに対して、一括採用では十分に対応できないことがあります。

  • 支店の特性や文化との不一致

また、地方支店などでは、本社一括採用によって地元の特性や文化に合わない人材が採用されるリスクもあります。

地元感が欠如することで、現地の社員との摩擦や適応の難しさが生じることがあります。

例えば、地方特有のビジネス習慣や文化に馴染めない人材が採用されると、地元顧客とのコミュニケーションが円滑に進まないことがあります。

  • コミュニケーションの課題

さらに、コミュニケーションの課題も見逃せません。

本社と各部門間のコミュニケーションが不足すると、採用した人材が企業文化に適応しづらくなることがあります。

例えば、本社と現場の間で情報共有が不十分な場合、新入社員が現場での具体的な業務に対して戸惑うことがあります。

また、本社で決定された採用方針が現場の実情にそぐわない場合、現場のマネージャーが採用された人材のマネジメントに苦労することもあります。

  • 応募者の負担

最後に、応募者側の視点から見ると、負担の増加も考慮すべき点です。

本社に赴く必要がある場合、地理的な負担が増えることがあります。

これは特に地方からの応募者にとって大きなハードルとなる可能性があります。

例えば、地方在住の優れた人材が、採用プロセスの一環として本社までの交通費や宿泊費を負担しなければならない場合、その負担が大きくなるため応募をためらうことがあります。

本社一括採用は、統一された基準による質の確保やコスト削減、ブランドイメージの強化など、多くのメリットを提供します。

これにより、企業全体の成長を支える優れた人材を効率的に確保することが可能です。

しかし、各部門の特有のニーズに対応しづらい点や地元感の欠如、コミュニケーションの課題など、デメリットも無視できません。

企業はこれらの利点と欠点を理解し、自社の状況に合わせた最適な採用戦略を練ることが重要です。

例えば、特定の部門や地域でのニーズに応じた柔軟な採用方法を併用することで、本社一括採用のメリットを最大限に活かしつつ、デメリットを最小限に抑えることができます。

最終的には、企業全体のビジョンと現場の実情を考慮したバランスの取れた採用戦略が求められます。

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