グッドモチベコラム

業績がいい企業はやっている!従業員の改善アイデアに耳を傾けよう

経営・業務改善

現場のことを一番知っているのは、そこで実際に働いている従業員です。彼らから改善アイデアをヒアリングすることで自社が抱える課題解決や新たなビジネス、商品・サービスのヒントを得ることができます。

とはいえ、従業員が経営者層や管理者層に対して自発的に意見を言うのはなかなか難しいことです。今回は従業員から改善アイデアが出る仕組みづくりや企業風土の形成のポイントについて解説します。

改善アイデアの重要性とは?

はじめに、なぜ改善アイデアを従業員から集めることが大切なのか、どのようなメリットがあるのかをみていきましょう。

改善を行うことで利益率のアップなど経営課題を改善できる

企業には、さまざまな課題が存在します。組織体制や業務フロー、労働環境、従業員のモチベーションなど、その原因も多種多様です。課題をクリアするためには、まずは課題そのものとその原因を追究しなければいけません。

課題を見つける方法としては、経営者や管理者が現場を視察する、業務フローを見直す、外部の専門家に相談するなど、さまざまな方法がありますが、なかでも効果的なのは現場の従業員とコミュニケーションをとることです。経営者層や管理者層にはみえていない業務フローや、組織上の問題がわかっていることも多いです。

また、現場で実際に商品やサービスをつくったり、提供したり、お客様の声を聞いたりしている従業員の声を聞くことで、新製品やサービスあるいは新しいビジネスモデルのヒントを得ることもできます。

改善意識をもたせることで生産性がアップする

もちろん従業員の改善アイデアを収集することで組織課題の改善やビジネス拡大のヒントになりますが、従業員自身にとってもプラスに作用します。職場に問題が発生しているのにも関わらず改善されないままでは、モチベーションが下がってしまいます。ただ言われた仕事だけをこなしているような状況では成長に結びつきません。

従業員がもっている改善アイデアをキャッチアップして職場改善につながれば、不満が少なくなります。従業員自身が改善意識をもつことで主体的に仕事に向き合うようになり、個人や部署の生産性が向上する可能性があります。

組織課題の見つけ方や改善の方法についてはこちらのページでも詳しく解説しているので参照してください。

改善アイデアが活発に出る仕組みづくり

このように、改善アイデアにはさまざまなメリットがありますが、いきなり「改善アイデアを発表するように」と言われても従業員は戸惑われるかもしれません。まずは改善アイデアが活発に出る仕組みづくりをしていきましょう。

定例の会議・ミーティング・面談でアイデアを発表する機会を設ける

まずは日常業務のなかで改善アイデアを発表する機会を設けましょう。定例会議やミーティング、面談などにワンコーナーとして時間をとるのがおすすめです。「次の会議では改善アイデアを発表してください」と予め告知しておくことで、準備や心の余裕をもつことができます。

こうした機会を設けることで、徐々に従業員にも改善意識が芽生えてきます。

改善に特化した会議・ミーティング・面談を行う

徐々に従業員が慣れてきたら改善に特化した会議、ミーティング、面談を開くのもよいかもしれません。改善アイデアをより深掘りしてアイデアから具体的なプランに落とし込むことで、課題改善やビジネス拡大につながります。

QCサークルや専門的なチームを発足する

従業員が自発的に職場の改善案や商品・サービスの品質向上について話し合うQCサークルを取り入れている企業も少なくありません。人員に余裕があるのであれば、改善を専門的に取り組む部門や、改善アイデアを具現化するプロジェクトチームを発足すれば、より前に進みます。

アンケートなどを定期的に行う

会議やミーティング、面談ではうまくアイデアを発表できない方や、上司・経営者に忖度をして本音を言えない方もいるでしょう。アンケートであればそういった方でも改善アイデアが出しやすいです。できるだけ門戸を広くしておくことで、アイデアが集まりやすくなります。

改善アイデアが現場から出る土壌の醸成が大切

まずは上記のように改善アイデアを発表する機会を設けることが大切ですが、それだけではなかなかアイデアが自発的に出るようになるとは限りません。むしろ「ノルマを課せられている」「強制されている」と感じられ、従業員のモチベーションが下がってしまう可能性もあります。そこで、ここからは改善アイデアが現場から出る土壌を醸成するポイントについてご説明します。

報奨金や表彰などの制度でモチベーションアップ

「改善アイデア1件毎に●●円」というような報奨金、「一番提案件数が多かった人にMVPを与える」というような表彰制度を設けることで、従業員の改善モチベーションアップにつながります。お金で釣るような方法なので抵抗がある方もいらっしゃるかもしれませんが、報酬は大きな動機づけとなるのも事実です。

最初はお金や表彰目的で改善アイデアを発表していた従業員も、回数をこなすうちに「会社をよくしよう」「品質をアップさせよう」という本物の改善意識が芽生えるようになります。

改善を積極的に反映させる(できない場合でも反映させる姿勢をみせる)

アイデアを出したとしてもそれが反映されていないとなると、従業員は「言っても無駄」「聞くだけで何もしてくれない」という気持ちになり、モチベーションが下がってしまいます。逆に自分の改善が職場や商品、サービスに反映される様子をみれば、「自分の意見を聞いてくれたんだ」「あれは私が考えたものだ」という気持ちになり、モチベーションがアップします。

従業員からアイデアを集めた以上は、それを反映するようにしましょう。もちろん、すべてが改善につなげられるとは限りません。しかし、実践できない場合は反映させる姿勢をみせることが大切です。

管理者層が変わる

従業員は上の人をみています。経営者や管理者が現状維持の姿勢だと、現場の従業員も現状維持の考え方になり、改善意識が芽生えません。ただ部下に仕事をさせるだけではなく、常に経営者や管理者が改善する姿勢とアイデアや本音を聞き入れる姿勢をみせ、従業員に「現場に課題が生じていないか」「改善する余地はないか」と問いかけることが大切です。

改善アイデアを受け入れる覚悟も大切です。時には耳が痛い意見もあるかもしれません。特に年下の人や若手からの意見は受け入れがたいこともあるかと思います。しかし、プライドを捨てて「良いものは誰の意見であろうと受け入れる」という心構えが大切です。

まとめ

従業員から改善アイデアが自発的に出る企業風土を醸成できれば、組織が活性化し業績アップにもつながります。アイデアを考えるプロセスや採用された実績によって従業員のモチベーションも向上し、個人個人のパフォーマンスもアップするでしょう。

一方で従業員が自分のアイデアを管理者や経営者に伝えるのは簡単なことではありません。まず、その機会がないケースが圧倒的に多く、発表する場があったとしても自分の考えを伝えるのが苦手、上司や同僚に対する忖度が働く、「どうせ言っても改善されない」という諦めなど、さまざまな理由から自分の意見をなかなか発信できない人もいます。

そこで、Goodモチベーションをツールとして利用してみてはいかがでしょうか。キャリア面談を行うことで、部下の本音や不満、改善アイデアや意見などを聞き出すことができます。モチベーション診断で従業員のモチベーションを把握することができるので、不満をいち早くキャッチアップして早期離職やメンタル不調などを防ぐ効果も期待できます。キャリア面談やモチベーション診断をもとに、外部の専門家のアドバイスを受けながら職場の課題改善に向けた施策に落とし込むことも可能です。

詳しい内容はこちらのページ(https://good-motivation.com/)をご覧いただければ幸いです。


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